みちくさ中
2012年 07月 07日
フランジバックの関係で、ヤシコンレンズをニコンボディに合わせるマウントアダプターは存在しない。
ただし無限遠を出すために補正レンズを用いた製品はあるが、レンズ性能を損なうのは間違いない。
画角も20%程度小さくなってしまう。
それではレンズ本来の味が出ないので、補正レンズつきのアダプターはパスしていた。
たまたま目に留まったのがKiponという中国メーカーのものだったが、Kiponはそこそこに定評があるということで、試しに使ってみようと思い購入。
[SONY NEX-3 G-Planar45mm f5.6]
KIPON製品は、CONTAX G-NEXアダプターに続き2つ目。
フィッティングはNEXアダプターよりもがたはなく、カチッとはまった。CONTAX G用はピントリング繰り出しギアが組み込まれているので構造が複雑だが、こちらのアダプターは稼動部もほとんどなく、カチッとはまって当然のもの。
レンズ-アダプター-ボディのマッチングもほとんど違和感がなく、一見してアダプターが入っているようには見えない。
アダプターというアウトロー的なパーツだけれど、中国製品の質感もあなどれない。
肝心の描写性能は?
補正レンズの有無をオリジナル画像で比較できないので検証はできない。そもそも30年も前のレンズをデジタルでの検証を求めるのはナンセンス。
楽しめればそれでOK。
[Nikon D700 CONTAX Distagon35mm f2.8 with KIPON 2012, Jul]
使用上の難点は、絞りが絞り込みになるということ。
アダプターを介する宿命だが、f5.6に絞ると、晴天時の屋外はともかく、少しかげるとピントの山を掴むのが至難の業になる。描写が甘いレンズはなお難しくなるだろう。
開放かその付近で使うことが多いのであまり気にはしないが、NEXなどのミラーレスは、絞り込んでもモニタが明度を自動補正するので、絞り込むことのデメリットはなかった。
ここにもミラーレスのメリットが。
検証しないとはいいつつ、肝心の描写は周辺が甘い。
周辺部は、アウトフォーカスしているというよりも、像がにじんでいく印象で、補正レンズの影響かなと思う。
こうなってしまうと、もうこうなることを逆手に楽しみましょう。
[Nikon D700 CONTAX Distagon35mm f5.6 with KIPON 2012, Jul]
実はコンタックス/ヤシカ-EFマウントアダプターも持っているのだが、EOSボディを持っていないので使ったことがないという。
APS-Cでもいいから補正レンズなしがやっぱりいいかな。
古くてもいいので5Dで使ってみたいなあとか。
道草的物欲。