N展終了しました ありがとうございました
2012年 10月 01日
30日日曜日をもちましてネクスト展を無事に終えることができました。
足を運んでくださいました皆様ありがとうございました。
グループ展でしたのでDMのデザインや発注、案内ポスターやステートメントの作成など、必要な作業をメンバーで分担し、担当の方には労力を割いていただきました。そんな展示に向けた準備を通して、次第にメンバーが一体となっていくのを実感できた展示でした。
展示作品はメンバーそれぞれの個性の塊という感じで、初めての企画ということもあり、相当に思い入れが強い作品が並んだのではないかと思います。いつもの作風の作品や、あえて今見てもらいたい作品など、それぞれに力のこもった展示でした。
例によってここでは他の方の作品を引用できないので、心苦しいのですが自分の展示作品のレビューを少しだけ。
ネクスト展 Next One@meriken gallery & cafe 「セカンドコンタクト」
今回、子供と父親の交流を写真で表現しました。親目線で息子が主役です。
生の感情の膨らみや動きを表現するのに、額という四角い枠のある表現がなじまないと思い、枠なしの展示にしました。ただし、グループ展として気品を出すため、貼りパネとせず、アクリルパネル加工としました。
このアクリルパネル加工は、篠山紀信氏やホンマタカシ氏の美術館展示など、ポートレイトなどの展示作品でよく見かける方法で、とても綺麗で高品位な展示が可能だと思います。特に子供のポートレイトのカラー作品の展示にはこれしかないんじゃないかと、僕はそう感じています。
アクリルパネルと作品を特殊な糊で貼り付けているので、パネルの使い回しはできず、額装に比べて結果的にコストがかかる展示になりますが、展示を計画している方は検討の価値があると思います。
ちなみに、今回アクリル加工をお願いしたのはこちら。プリント支給でお願いしました。
さて、自分の息子の写真の展示に違和感やがっかりされた方がおられるかもしれませんが、いま最も自然に撮れる写真がこの分野ということでご容赦ください(笑)
早くテーマを設定しないとね。次はないと思います。
交流とか言いながらカメラを持っているのが私である以上、一方通行の目線になってしまいます。客観的な視点をどのように出すのか考えました。限られた枚数の展示の中では視点が散漫となるため、そのあたりをブックの方でチャレンジしてみましたが、1枚1枚の内容や構成がどうであったか、まだまだ練り上げていく余地はたくさんあったと思います。
少し前に親が撮るこども写真のあり方について意見交換したことがありますが、自分のスタンスはここに示すことができたのではないかと思います。しかも1枚ではなく、複数枚の塊で表現するのにちょうど良かったのではないかと。
私的写真には違いないです。
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今回初めてのネクスト展ということで、コンセプトは波止場教室に通う多くの生徒さんの見本となるべく、そんな展示にしようとメンバーで話をしました。
結果的にいい展示ができたと思っていますが(総括する立場じゃないけど)、展示当初からネクストカラーが出ているね、と言われたことが少し気になるし、やはり同じように感じている方も多くおられたように聞いています。ネクストカラーって何だということになりますが、良くも悪くも通過地点なのかなと思います。
このネクスト展がメンバーのマイルストーンになっていくことを願って、次の作品作りに励みたいと思います。
K先生、スタッフの皆様、ありがとうございました。