8月に久しぶりのグループ展に参加する予定である。
予定は未定。予定はしていても、肝心の作品が準備できなければ、出展はない。
展示できれば5年ぶりになるのかな。この間、作品制作から遠ざかっている。
ずいぶんブランクが空いたものだ。
テーマは、少し前にも書いたがセルフポートレイト。
随分ハードルが高い。
今風でいえば自撮り、セルフィーとかいうらしいが、古今東西、数多の写真家がセルフポートレイトを発表している。
彼らの作品を見ていると、写真家の個性の数だけその表現手法が存在することがわかる。
見てしまうと感化されるのであまり見ないほうがよかったかもしれない。
もう先々月あたりから、カメラを片手にぶらぶら街中を歩き回り、自撮りできそうな場所を探しているのだが、あまり奇をてらうやり方もどうかと思うし、ここは写真クラブらしく、正々堂々、クオリティで見せたい。
とは思うものの、作品制作から遠ざかっており、このタイミングで技術で勝負できるのか不安だ。
顧問の先生は二人ともドSだし。
まじめに真正面からポートレイトに取り組むか、ちょっと斜めに技法で逃げるか、あるいは、昔撮った写真とか、合わせ技とか。
先日のクラブのミーティングでは、まじめ路線が多そうな感じだった。
はっきり言う。まじめテクは持っていない。写真講座でもライティングは2回とも所用で欠席したから、スタジオ撮影はできない。
そんなことを考えながら、ぶらぶら昼休みに散歩している。
[KYOCERA T zoom, Vario Tessar 28-70mm, Fujicolor C200, 2020 Jun]
偶然だが、最後の出版となったアサヒカメラ7月号も、『写真家に学ぶ自撮り』で締めくくっている。
記事を読んだが、方向性が定まらない。
サンデースナッパー(垢ぬけないネーミング)にまじめな肖像写真は無理だ。ライティングテクはないし、まず、シビアにピントを合わせる習慣がない。
フィルム一眼はオートフォーカスを持っていないし、デジカメもオールドレンズを付けたミラーレスを使うことがほとんどで、しかも、ピント合わせが苦手だ。
視度がずれていたらピントもずれる?そんなはずはないが、大事な写真はたいていピントが外れている。
ピント合わせが下手くそなのに、オートフォーカスはコンパクトカメラのときか、デジカメを記録撮影で使うときしか使っていない。
[KYOCERA T zoom, Vario Tessar 28-70mm, Fujicolor C200, 2020 Jun]
高校1年生の時、写真部の部長に真っ先に言われたのが、ピントが合ってない、だった。
自分的には合わせたつもりだったが、その感覚では甘かったらしい。
現像上がりのネガを見ながら言ってたから、部長の言葉も怪しいものだったのだが。
というか、ピントを外していてもそれが作品として成り立つこともある。
全くピントが外れた写真を展示したこともある。それが心情表現だったからだ。
しかし、まじめな肖像写真となれば、ピントは外せないなあ。誰かにピント合わせてもらうか。
それではセルフにならないか。
あいにく、瞳オートフォーカスなど持ってないのだ。
[KYOCERA T zoom, Vario Tessar 28-70, Fujicolor C200, 2020 Jun]
自分の顔はアップには耐えられないしな。
ここはお祭りと割り切ってしまうか悩ましい。
セルフポートレイトはデジタルで撮る。
プリントはモノクロ。
この2点だけは決まっている。